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おむつかぶれとカンジダ皮膚炎の違い

皆さんこんにちは!
大船こどもとおとなのクリニックです。

少しずつ涼しくなり、秋の訪れを感じる9月となりましたね。季節の変わり目で体調を崩しやすい時期ですが、お子さまとの毎日は順調でしょうか?

今回は、赤ちゃんの肌トラブルで多くのママたちが悩む「おむつかぶれ」と「カンジダ皮膚炎」の違いについて、わかりやすくご説明します。ぜひ参考にしてくださいね。

・カンジダ皮膚炎とは
カンジダ皮膚炎は、「カンジダ・アルビカンス」という真菌(カビ)が皮膚に過剰に繁殖することで引き起こされる炎症です。このカンジダ菌は普段から皮膚や消化管、口腔などに存在していますが、免疫力の低下や皮膚のバリア機能が弱くなると異常に増殖し、炎症を起こします。特に赤ちゃんのように皮膚が薄く、湿り気がこもりやすいおむつエリアは、カンジダ菌が増えやすい環境です。

カンジダ皮膚炎は、おむつかぶれの症状と似ていますが、より鮮やかな赤色の発疹が見られるのが特徴です。また、皮膚のしわの間や、湿気がこもりやすい部分に発生しやすく、小さなぶつぶつ(丘疹)や膿を持ったブツブツ(膿疱)が現れることも多いです。これらの症状が見られる場合、通常のおむつかぶれとは異なり、抗真菌薬を使った治療が必要です。抗真菌薬にはクリームタイプや軟膏タイプがあり、症状の範囲や重さによって使い分けます。家庭でのケアとしては、おむつ替えの際にしっかりと乾燥させることや、赤ちゃんの肌を清潔に保つことが重要です。

カンジダ皮膚炎は一見すると軽い肌トラブルのように見えることもありますが、放置すると悪化する可能性があります。赤ちゃんが頻繁に泣いたり、患部をかゆがる素振りを見せたら、早めに小児科を受診しましょう。

・おむつかぶれとカンジダ皮膚炎の違い

おむつかぶれとカンジダ皮膚炎は見た目が似ていることもあり、見分けが難しいことがありますが、いくつかの違いがあります。おむつかぶれは、主に摩擦や湿気、尿や便による刺激で皮膚が赤くなる現象で、通常はおむつが接触する部分全体に広がります。症状は赤い発疹が多く、皮膚が乾燥していることが多いです。一方、カンジダ皮膚炎はカンジダ菌が原因で、皮膚のしわの間や湿気がこもる部分に集中的に発生し、鮮やかな赤い発疹とともに小さなぶつぶつや膿疱が見られるのが特徴です。

おむつかぶれは、こまめなおむつ交換や保湿クリームの使用で改善することが多いですが、カンジダ皮膚炎の場合は抗真菌薬が必要になるため、自己判断での治療は避け、医師の診断を受けるようにしましょう。

当院には、女性の小児科医が在籍していますので、安心して受診ください。

(2024年9月30日)

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